床下換気扇について
我々のような床下で作業をするような業者は、床下の湿気対策という工事をすることがあります。
方法は色々あります。
湿気が土壌から発生している場合はシートを敷きこむ方法が効果的です。
その時ビニールシートを敷くか、薬剤が練りこんであるシートを敷くかで価格が変わります。
どうせ敷くなら薬剤が練りこんであるシートを敷く方がいいと思います。
なぜなら、ただのビニールシートを敷いた場合、そのシートの裏側がシロアリにとって住みやすい環境になることがあるからです。
実際にそういう現場に立ち会ったことがありました。
そして、床下の空気の循環が悪くて湿気が強い場合。
床下の通気性を改善してあげる必要があります。
そのためには、まず通気口の確保。コンクリート基礎の通気口を塞いでいるものがあれば、移動しなければなりません。
そして、必要に応じて、通気口を新設する方法があります。
これで、多くの場合は通気性が改善され、床下の環境は変わります。
床下換気扇というのは、最後の方法です。
何度も現場の状況を調査し、どうしても必要だという時に初めて取り付けるべき器械です。
というか、本当に床下換気扇が必要な現場というのはほとんどない、と私の考えです。
ほとんどの場合、床下換気扇を取り付ける必要はないのですが、営業ノルマを達成する為に床下換気扇を売りつける必要が、業者側にあるだけです。
業者に床下換気扇を勧められたら、少し考えるべきです。
あなたが信頼できる業者がいうのならば、本当に必要なのかもしれません。
しかし、そうでなければ、別な業者に床下の状況を確認してもらうのも一つの手段です。