シロアリ駆除用には遅効性の薬剤がいい理由


シロアリの特性に適した薬剤選び


遅効性の薬剤がシロアリの繁殖階級まで届く仕組み
遅効性の薬剤がシロアリの繁殖階級まで届く仕組み

殺虫剤にはすぐに効果を発揮する即効性の薬剤と、時間が経過してから効果を発揮する遅効性の薬剤があります。

どちらの方が良いというわけではなく、目的に合わせて薬剤を選択して使うことが効果的です。

 

では、シロアリ駆除の場合はどうなのでしょうか?

シロアリの場合は、遅効性の薬剤の方が効果的です。

その理由は、シロアリには仲間同士でグルーミングする習性があるからです。

グルーミングとは、殺菌効果のある分泌液で仲間同士の体を舐め合うことにより、病気や寄生菌から守るための行動です。その習性を利用することにより、仲間同士で薬剤の有効成分をシロアリの巣の中に広げることができるのです。即効性の薬剤ですと、薬剤の成分が広がることなく、薬剤に触れたシロアリしか駆除できません。

 

遅効性の薬剤がシロアリ駆除に向いている理由はもう一つあります。

シロアリのコロニーでは、ワーカーがエサを王や女王のいる中央部へ運びます。

その時にエサと一緒に薬剤の有効成分をコロニーの中央部へと運ばせることができるのです。

このような戦術も時間差で効果を発揮する遅効性の薬剤でなければ、成功しません。

 

なぜ、シロアリ駆除には中央部の王や女王を駆除しなければならないのでしょうか?

シロアリようの薬剤の有効期間はおよそ、5年から8年です。しかし、シロアリの王は10年以上生きても若々しいことがわかっています。薬剤の有効期限より寿命が長いのです。

ですから、表面に見える職蟻(ワーカー)だけを駆除しても、薬剤の効果が切れたらまたシロアリが家屋を加害してしまいます。

ですから、シロアリの巣を駆除するためには、ワーカーを駆除するだけではなく、王や女王を駆除することが必要です。

 

 

このような理由で、シロアリの駆除には遅効性の薬剤の方が有効なのです。

今のシロアリ用薬剤はほぼ臭いません


シロアリ用の薬剤の匂いがほとんどしないことを表現したイラスト
限りなく無臭にちかい

シロアリの薬剤のニオイは?

 

10年以上前にシロアリの駆除をした方たちの話を聞くことがあります。

みなさん、その時の薬剤の臭いがヒドかったとおっしゃいます。

 

でも安心してください。

今のシロアリ用の薬剤は、ほとんど低臭性です。

 

作業終了後に、お住まいの方にニオイは気になりますか?と聞くと、みなさん気にならないとおっしゃいます。

 

ペットも不快に感じることもありません。ですので以前シロアリ駆除でニオイに不快感を感じた方、ペットを飼ってらっしゃる方も、安心して依頼してください。

 


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