羽アリ、、、ご存知でしょうか?
そのまんま羽の生えたアリです、、、がシロアリも羽を生やし、体の色を黒くして地上で生活する我々の前に現れます。
新潟県ですと、5月の初旬、ゴールデンウイークの終わる頃から6月のムシムシした日の日中、
住宅の壁や柱・床板の隙間、お風呂場や洗面所、玄関などから発生します。
ワラワラといっせいにわく様子はB級ホラー映画のようなおぞましい光景です。
そして彼らは羽を落として、どこかへ潜ろうとします。
夕方、家に帰ったら床などに虫の透明な小さな羽がたくさん落ちていた、、、
そんなときもシロアリの羽アリが発生した可能性がきわめて高いです。
この現象は群飛(グンピ)と言ってシロアリが羽を生やし、雄と雌が対になって
新しい家庭を築くために行われる一大イベントです。
お見合いパーティー、合同結婚式、集団ハネムーンを一度に行ってると思ってください。
なぜこのような現象が起こるかというと、水面下(主に住宅の床下)である程度以上の大きさに達したコロニー(多数の個体で社会生活を営んでいる集団)から、新しいコロニーを創設するために行われるからです。
つまり、手狭になった家からそれぞれ独立を試みるんですね。
なので、群飛が発生したらかなりの個体数のコロニーが存在していると考えて間違いないでしょう。
シロアリってアリなの?
よくある質問ですし、多くのサイトで取り上げていますが、シロアリはアリの仲間ではありません。
では、何の仲間かというと実はゴキブリの仲間なんですね。
しかし、大きさ、地中から発生するなどアリとの共通点もいくつかありますが,
一番の共通点は社会的な集団を作って生活する昆虫だということです。
これは、アリと共通の祖先を持つと考えられるハチも同様です。
新社会性昆虫と呼ばれる彼ら(彼女ら)は王と女王(アリとハチは女王)を中心に
階級社会を築き、それぞれの階級ごとに分業して生活しています。
シロアリもアリも共通点がたくさんありますが、まったく別の生き物です。
そして雑食のアリはシロアリを食料にします。
駆除消毒の作業中に、シロアリに加害された部材を床下から回収し、屋外にしばらく放置するとアリの群れができていることがあります。
アリの群れがシロアリたちを捕まえて巣へと運ぶために集まって来ているのです。
シロアリはとても弱い生き物で、一方的にやられてしまいます。
シロアリにとって、アリは天敵といってもいいと思います。
駆除業者の中には契約が欲しいからなのか、または不勉強だからかアリとシロアリが共存するなどという何の根拠もない持論を展開する人間もいますが、捕食者と非捕食者の関係にある彼らが共存共栄するとは考えられません。
もちろん、一軒の住宅にシロアリとアリを同時期に発見したことは過去に何度かありますが、それぞれの発生にはお互いの利害関係が一致しているとは考えにくいケースばかりです。
情報が溢れかえっている今、正しい情報を見極めるのは難しいかもしれませんが、
シロアリとアリについて、また駆除業者のそれらについての説明など、注意して聴く必要があるかもしれません。
上の絵は少しわかりづらいかもしれませんが、シロアリも羽アリになって地上に出てくる時は体の色は黒くなっています。
一番わかりやすいのは、腹部のクビレの有無です。
新潟県ですとヤマトシロアリが羽アリになって出てくる時期は、早くて4月のおわり頃から6月ぐらいまでの日中に発生します
この時期以外に発生する羽の生えた虫は、ヤマトシロアリ以外の別な虫と思っていいでしょう。
彼らは、倒木、朽木、落枝、落葉や、紙、本、畳などを餌にしています。
それはシロアリが少しユニークな生き物で、木材の細胞壁のセルロースを消化し栄養源とすることができるからです。
セルロースというのは、炭水化物(ブドウ糖のつながり)なんですが、地球上の生物全てがセルロースを消化、吸収できるわけではありません。
彼らはセルロースを分解するために、セルラーゼというセルロース分解酵素を分泌し、セルロースの部分的分解を行います。部分的ということは全部分解できるわけではないんですね。
残ったものは、彼らのおなかに住んでいる微生物に消化され、分解されたものをシロアリが吸収するのです。
このような、特性は「分解者」として自然界において、とても重要な役割を果たすために、役立っているのですが、住宅を加害すれば、それは人間にとって害虫になります。
世界には約3000種類のシロアリがいると言われてますが、建造物に被害を与えるものは、実は10%くらいの種類なんです。残りの大部分のシロアリは土壌条件の改良に役立っていて、益虫としての働きのほうが大きいのです。
人間も色々な人がいますが、シロアリにも色々なシロアリがいるわけです。
まずは、簡単なことから。床下の通気を良くすること。
最近は基礎パッキン工法の住宅が主流のようですが、まだまだ従来の通気口の住宅も多いです。
皆さんが何気なくやってしまっていることなんですが、通気口の前に植木鉢や、プランターで通気口を塞いでしまうこと。これはいけません。通気口の前には何も置かずに、床下の通気を確保するようにしましょう。シロアリは風や光が苦手ですから、多少は予防効果はあります。それに通気を確保することは、腐朽菌の繁殖の予防にもつながります。
外壁の痛みのチェック。
傷んだ外壁から雨水が住宅の内部に伝って、それがシロアリ発生の原因になっていたこともあります。
配管のチェック。目に見えないところの配管の確認は専門家じゃないと難しいですが、目に見えるところは可能です。
例えば、住宅の外部から立ち上げてから、内部に引き込んでいる配管です。その配管の断熱材が傷んでいると、そこから水が差してシロアリ発生の原因になることがあります。
上にあげた例は、シロアリ対策と同時に住宅そのもののメンテナンスにもつながると思いますので、ぜひやってみてください。
「この世に生まれてきた理由のない命なんてない」という考えがあるように、シロアリにもこの世の中で重要な役割があるのです。
それは、住宅の木材を食べることではなく、自然界における「分解者」としての役割をはたすことです。
世界中に分布するシロアリの種類は約3,000種といわれています。その中で建造物の主要害虫に当てはまるものが104種。少しでも建造物に被害を与えるものを含めても371種しかいないのです。
害虫に当てはまらない種は、益虫としての役割の方が大きく、自然界においてなくてはならない存在になっています。
日本では、24種のシロアリが確認されていますが、そのなかのアメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリ、イエシロアリ、ヤマトシロアリの4種が主要な家屋害虫とされています。新潟県で一般的にいうシロアリはヤマトシロアリのことです。
シロアリ駆除をメインに害獣・害虫駆除の依頼を受け付けております。
対応エリア
新潟県阿賀野市、阿賀町、加茂市、五泉市、田上町、新潟市秋葉区。